育て育てコラム by Nobuko Yamamoto

おばけ屋敷 (3歳10カ月・男の子)

2016.12.23 カテゴリ:絵の読み書き

この絵は私が「絵の読み解き」を学んで初めて衝撃(?)を 受けた絵です。 実はこれは私の息子が 3 歳の時に作ったもので私の覚書きとして「お化け屋敷」と書いてあり・・・ 白い紙の上が「入口」、オレンジの紙の最後には「出口」と あったため、20 数年の時を経てその「ココロ」を知ることと なったものです。

「絵の読み解き術」を学び、何か実践できるものがないか と探していて見つけたものなのですが、「お化け屋敷」と 書いてあっても、私にはすぐにその意味を理解できません でした。 というのも、私の中に「お化け屋敷」というのは真っ暗で 何かオドロオドロした中に「お化け」がいる、という具象的な固定観念があったためです。

しかし、使用している色紙の「色」の意味から読み解いていくと、これが初めて「お化け屋敷」に入った彼の「ココロ」の変化を表現しているものだということが分かり、ビックリ!! 簡単にいうと・・・

① 「白」は「始まり」を表す色
まさにこれから何かが始まる「入口」立ったという心持ちを表現

② 「ピンク」幸せな時に表れる色
まだまだ余裕があり、期待感が表れている

③ 「赤」は強いエネルギーを表しますが、ここでは紙も一番細く、暗闇の中での恐怖に対する「興奮」した気持ちを表している

④「オレンジ」は緊張を和らげ、癒す効果がある
紙の太さも太くなり折り返し点に来て、中の様子に慣れて余裕が出てきた感じで、そのまま出口へ・・・

このように子どもは、「色」や「紙の大きさ」などでもその時の状況や心を上手に表現することがあります。そう思うと、子どもの落書きには、いっぱいメッセージが詰まっているかもしれません。 一度、子どもの絵をじっくりと感じてみてはいかがでしょうか? 思わぬことが見えてくるかもしれませんよ。

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